« 「とある飛空士への恋歌」アニメ化について | トップページ | 復活の狼煙 »

夏のラノベレビュー(95)「俺の妹がこんなに可愛いわけがない12」

日記更新停滞とともに放置が続いていたラノベレビュー。
だがしかし、これだけは書かねばなるまい。

Dsc00672

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない12」(伏見つかさ/電撃文庫)

シリーズ完結編。

「気持ち悪くない恋愛なんか、エロゲにも現実にもどこにもねえ!よっく聞けよ、桐乃―――

どこにも行くな!俺と、結婚してくれええええええええええええええええええええええ!」


「はい。」


いやはや、もう痺れましたわ。

あやせ、黒猫を振り切って桐乃に突っ走る京介の漢っぷり。
そしてここまで鳴りを潜めていた麻奈実はまさにラスボス。

作中でわざわざ触れるまでもなく、文字通り「禁断」であるところの
兄妹モノをこれだけ真正面からぶつかって切り開いていく構成は見事と言わざるを得ない。
加えてラノベという特質を最大限に活かした魅せ方、まさに最高峰と呼ぶにふさわしい。

既にアニメ版も結末を迎えており、細部差異こそあるものの展開そのものは原作準拠。
ビジュアライズもまた見事であった。

昨今のラノベで「俺の~」だったり「妹~」だったり「~ない」だったり
やたら長いタイトルだったりする作品がとにかく目立つが、
これって全て本作がルーツなわけでその影響力はかくや。

そのような名作が我が地元千葉を舞台として描かれていたという至福。
個人的に一ファンの域を超えた関わりをしたこともあり、
文字通り忘れることのできない作品となった。




伏見先生の今後の活躍にも期待大。

|

« 「とある飛空士への恋歌」アニメ化について | トップページ | 復活の狼煙 »

レビュー(ラノベ)」カテゴリの記事

俺の妹が可愛いわけがない」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夏のラノベレビュー(95)「俺の妹がこんなに可愛いわけがない12」:

« 「とある飛空士への恋歌」アニメ化について | トップページ | 復活の狼煙 »