秋のラノベレビュー(78)
前回のラノベレビューから一週間も経ってないが
そろそろ秋の天候を期待して枕詞を変えてのラノベレビュー。
今回は3冊。
「れでぃ×ばと!12」(上月司・電撃文庫)
「狂乱家族日記拾伍さつめ」(日日日・ファミ通文庫)
「バカとテストと召喚獣9.5」(井上堅二・ファミ通文庫)
【れでぃばと!12】
相変わらず巻頭イラスト(カバーではなく)がカッ飛んでるシリーズ。
本屋で見掛けたらめくってみるといい。
とても外では開けぬ。
第29話。
クリスマス舞踏会の話。
最後の最後、迂闊にもセルニアが可愛いと思ってしまった。
第30話。
舞踏会でパートナーに朋美を選んだ理由、迂闊にも笑った。
そして、遂にここまできたか。
引きが絶妙すぎるぜ。
一応、メインヒロイン格は朋美の方のはずだけど、全く先が読めないな。
番外編。
「揺れ動く乙女ゴコロ 男装少女、決意の時!?」とのサブタイ。
中身はサブタイの通り。
考えてみれば、昨今の男装少女ブーム(逆のほうが流行っていそうだが)
の最先端を行っていたんだな。
せっかくここまで来たのだから、これはこれできっちり決着をつけて欲しいところ。
期待。
【狂乱家族日記拾伍さつめ】
アニメが大ブレーキ(大ブレイクにあらず)したシリーズも遂に完結。
ラノベレビューシリーズ黎明期から追いかけていただけに感慨も深い。
総論としては一応まとめるべくしてまとめてきたかという感じ。
初期から示されてきた「閻禍の子供」がようやく判明した割になんだかポッと出感。
致命的なのが表紙絵の狂華がまるで可愛くない。
過去に登場したチョイ役のキャラクターを全て登場させてくるのは、
作者の悪癖かなぁ、とも思うこれはが好みの問題か。
正直、これまでの伏線どころか脇役クラスのキャラクターすら
ちゃんと把握できていないので、
きっちり理解していれば感じ方は違うのだろう、ということにしておく。
臆面も無くネタバレになるが、結末の妊娠・出産オチは別に嫌いじゃないし、
まとめとしては綺麗だと思うんだが、
氏の「みにくいあひるの恋」と完全にネタが被っているのはどうなんだろう。
全体的に辛口になってしまったが、
氏の奇抜な発想は嫌いじゃないので、新作でお目にかかれることを期待。
【バカとテストと召喚獣9.5】
アニメ2期も好調な(見てないけど)シリーズ短編新刊。
短編4本立て。
・僕と子供と召喚獣
2人の「子供」ともいえる召喚獣を呼び出す回。
肝心のビジュアルがないので残念極まりない。
・僕と姫路さんとある日の昼下がり
ラブコメ的な。
やはり召喚獣はでてこない方が面白い
・僕と土屋家と揺れない心
臆面も無くあとがきに書いてあるが、
「笑ってはいけない」がモチーフ。
4本中、これが一番面白かった。
久々に電車内で吹き出してしまったぜ。
・俺と喧嘩と不思議なバカども
短編で締め担当が多い雄二視点。
今回は明久たちとの出会い編。
熱心なバカテスファンには熱い展開であろう。たぶん。
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