夏のラノベレビュー(74)
まだまだ続くラノベレビュー大量放出月間。
「バカとテストと召喚獣8」井上堅二(ファミ通文庫)
「狂乱家族日記:拾四さつめ」日日日(ファミ通文庫)
「ココロコネクト・ミチランダム」庵田定夏(ファミ通文庫)
ファミ通文庫から3冊。
【バカとテストと召喚獣8】
俺的に大コケを見せたアニメ版以来、ご無沙汰の本作。
久々に手にとってみたが――
あれ?昔はもっと大爆笑だったような?
姫路さんとか葉月とか、なかなか魅力的なキャラが活躍してるのに、
どうもピンと響かない。
んー。変な先入観は捨てて読んだつもりだが、
(そもそも気に入らないのはアニメ版だけで原作は依然高評価)
たまたま今巻だけ相性が芳しくなかったのか。そうだと思いたい。
【狂乱家族日記:拾四さつめ】
この「ラノベレビュー」黎明期から読んでいる、
狂乱家族シリーズも14巻目。
破綻したアニメ版にもついていったし、
原作も頑張って追いかけているのだが、
「番外」の方を諦めたせいか、キャラクターの把握すら困難な状況。
ぐぬぬ。
今巻は生物兵器・雹霞が話の中心。
(という意図なのかは知らないが、話の大半が割かれてる印象を持った)
彼がメインの話は実に久々じゃなかろうか。
戦闘能力だけならば最強設定だけに、扱いづらいというのもあるのだろうけど。
一応主役たる、鳳火に異変が起きたまま(凶華もだけど)
その先が描かれていないので、どうやら最終巻らしい次巻はちょっと期待。
【ココロコネクト・ミチランダム】
シリーズ第4巻。今回の事象は「感情伝導」。
さて……ん~……
全10章で、章ごとに主人公(語り手、というべきか)が変わるのね。
これが非常に読みにくい。
感情が筒抜けになる事象が故に、
語り手が変わることに狙いがあるのかもしれないが、
かえって理解の妨げになるようでは本末転倒。
個人的には大嫌いと公言している「自己解決型ヒロイン」に
永瀬が収まってしまったのもどうなのかと。
2巻で大手を振った“稲葉姫子の逆襲劇”とやらはこの程度なのかと。
ん~……
このシリーズ、絵師は他の追随を許さない最高峰だと思うんだけど、
肝心の中身がまるで追いついてないな。第1巻が既にピークだったとしか。
副題の「ミチランダム」は意味わからないし(その説明もない)、
編集者は何をやってるの?
だいぶ貶してしまったが、続刊も購入済み。
初巻から追い続けているシリーズなので、期待の裏返しでもある。
こうなれば最後まで付き合いたい。
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