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冬のラノベレビュー(68)

そろそろ春じゃないかという気もするのだが、
まだまだ寒いので「冬」のラノベレビュー。

Dsc08448

「ココロコネクト カコランダム」庵田貞夏 ファミ通文庫
「レイヤードサマー」上月司 電撃文庫
「学校を出よう2!」谷川流 電撃文庫 新旧織り交ぜて3冊。

【学校を出よう2!】
1巻感想で記した通り、刊行済み6巻まで入手してしまってるので順当に続き。

主人公神田健一郎がもう一人の自分と遭遇、
神田Aと神田Bが同級生の星名サナエに助けを求め……というストーリー。
って、主人公が既に別人じゃねーか!

結局、1巻の主人公は登場しなかったのだが、
それだけに『彼ら』が登場したときは熱かった。

というか、ハルヒのときもそうだったが、
谷川流氏はタイムパラドックスネタがお好きよほどなのか。
や、俺も好きだから問題ないのだけど。

ちなみに星名サナエが何者かはネタばれするまで見破れなかった。
というか、全く疑いの目を向けていなかった。
どうやら俺のレベルはまだまだとみえる。

【ココロコネクト カコランダム】
シリーズ第3弾。
今回の事象は『時間退行』。

もっといえば「幼児退行」。
巻頭挿絵の「稲葉姫子4歳」は強烈だ。
あらすじ言うところの「愛と青春の五角形コメディ」も加速。
加速といいながら、そこはかとなく引き伸ばしテイストも感じなくは
ないけれど。

幼児退行することで、過去の記憶を(強制的に)呼び戻すのが
今回のストーリー上でもキモっぽいんだけど、
期せずして、ちょうど読み進めてる時期に同窓会があったリアル俺。
小・中学時代の友人と十数年ぶりに再会して、似たような気分を味わった。
その意味でも微妙に共感。
ただ――

「俺、M県に行くわ」

これは頂けない。M県ってなんだよ。
テキストを辿ると、新幹線で行くような長距離ぽいんだけど(宮城県?)
これじゃ全く距離感がイメージできないうえに、
突然登場したイニシャルトークに違和感が酷い。

せっかく最高級の絵師を起用してるんだから、
テキストもそれに追いつく努力をすべき。もちろん編集も。

と、偉そうに苦言を呈してみたものの、本作が期待作ゆえの裏返し。
さぁ、もっともっと俺を楽しませてくれ。

【レイヤードサマー】
「れでぃ×ばと!」でお馴染み上月司氏の新作。

未来からやってきた少女、流堂庵璃(るどうあんり)と、
主人公黒瀬涼平が紡ぐ『青春小説』(←あとがきより抜粋)。

完全にエロコメと化した「れでぃばと」に比べると、
久々に原点に帰ったというか、氏らしいさわやかな作風が印象的。
庵璃の他にも幼馴染みのクラスメイト、茜野々子と
可愛い子ツートップなのも高ポイント。

さらりと流してしまったが、「未来からやってきた」だけあって、
恒例のタイムパラドックス(と一応表現する)ネタも満載。
この手のネタはラノベ界でも尽きないな、と思うが、
個人的には好きなので歓迎。
決して大団円のハッピーエンドとは言いがたい結末も好み。

『階層間移動』という概念は初めて聞いたので、かなり新鮮だった。
あらすじでは『重なりあった夏』にレイヤードサマーの当て字をしているが、
この『階層』のレイヤードとのダブルミーニングなのかな、とも思ったり。

「表紙絵」の少女を巡る物語は一応本巻で完結。
あとがきによれば続編の構想もあるようなので期待。
ただ、往々にして第2巻は第1巻に比べると地味に終わることが多いので、
そろそろ第2巻でスマッシュヒットを飛ばすような作品にめぐり合いたい。
と高望み。

ちなみに、巻末にある「上月司著作リスト」のラインナップ、

・カレとカノジョと召喚魔法(電撃文庫)
・カレとカノジョと召喚魔法②(以下すべて同)
・カレとカノジョと召喚魔法③
・カレとカノジョと召喚魔法④
・カレとカノジョと召喚魔法⑤
・カレとカノジョと召喚魔法⑥
・れでぃ×ばと!
・れでぃ×ばと!②
・れでぃ×ばと!③
・れでぃ×ばと!④
・れでぃ×ばと!⑤
・れでぃ×ばと!⑥
・れでぃ×ばと!⑦
・れでぃ×ばと!⑧
・れでぃ×ばと!⑨
・れでぃ×ばと!⑩
・れでぃ×ばと!⑪

全巻既読完全制覇な俺。



れでぃばと12巻も近日発売なようで。楽しみだ

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