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冬のラノベレビュー(66)とある飛空士への恋歌5

前振りは省略。
遂にシリーズ完結編。

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とある飛空士への恋歌5(犬村小六 ガガガ文庫)

※ネタバレ注意

表紙。著者自ら言っていたようだが、
男一人の表紙絵のラノベなんていまどきないぜ?
絶対の自信があるからであろう。
それだけの価値がある作品。

第3巻から怒涛の展開を続けてきて遂に最終第5巻。

【一章 約束】
冒頭から熱い。
外務長アメリアの空族との交渉術。
文字通り血で血を洗う空戦は本作で見てきたが、
静なる戦いまで見られるとは。

「ふたりで、逃げるの?」
「うん」
「イスラのみんなを置き去りにして、ふたりで?」
「……うん」
「……そう……」

「逃げちゃおうか」
「うん。いいよ」
「ふたりで。空の果てまで」

うぉぉぉぉ。
これは強烈。
まさに「追憶」で果たされなかった恋の逃避行がいまここに!
という展開を正直、期待していた。(予想と期待は別)
だがそれは許されない選択。
クレアが選んだ道は――

「我は旧バレステロス皇国第一皇子、カール・ラ・イール!!
 ニナ・ヴィエントを見送りたい、控えよっ!!」

これで燃えないわけがない。

【二章 空の果て】
「みんな一緒に、空の果てでお祝いの踊りを踊ろう」

正直、ここまで描き切るとは思っていなかった。
文字通りの“空の果て”。

そして忘れちゃいけないのが「海猫」との邂逅。
ファナ・レヴァームにしてもそうだが、
「追憶」のアフターストーリーが垣間見れたのはこの上ない僥倖。

【終章 イスラの帰る場所】
> 旧バレステロス皇国第一皇子カール・ラ・イールはこのとき既に、
> 十九歳の精悍な少年に成長していた。

というフレーズを引用するまでもなく、
第1巻の頃とは別人のように成長したカルエルが熱すぎる。

「ぼくはニナ・ヴィエントを愛している!」

もうね、そりゃ電車の中で読んでる俺が身悶えもしますよ。
だが全く後悔はしていない。

――さよなら、わたしの王子様。

ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

俺の立ち位置は第3巻のときに明らかにしているので、
分かって頂けるとは思うが。
報われないと分かっているセカンドヒロインちゃんの終劇。

タイトルの「恋歌」はもちろん、クレアの歌でもあるんだけど、
アリエルの方を後に持ってくるなんて。
考えてみれば、アリエルの方がクレアより遥かに出番多いわけで、
アリエルの「恋歌」こそメインに位置づけられるのかも。

ここで恒例の挿絵振り返り。

>「空の果て」は、その彩りをより鮮烈に変化させる

> 歌えない恋の歌もある

読む前に見てもさっぱり分からないのに、
読了後に見るとここまでこみ上げるものがあるとか反則だろう。

【総括】
俺が未だにラノベナンバーワンに挙げる「とある飛空士への追憶」の
新シリーズとして登場した「恋歌」。
まさに期待を裏切らない続編であった。

新シリーズ通して「あとがき」がない点も異色。
正直、もう少し著者コメントには触れてみたい気もするのだが、
これはこれで余韻も増幅されようというもの。

秋に公開される劇場版にせよ、原作にせよ「追憶」の世界に触れた人には
迷わずお勧めしたい一作。
特に第3巻の激しい空戦は「追憶」をも上回るクオリティ。
完結編の第5巻も「追憶」譲りの余韻を残した終幕が素晴らしい。
まさしくマーヴェラス。


ここから作品と関係ない話。

ガガガチャンネル(公式)

「ガガガ作品のプロモーションビデオなど、オリジナル映像を紹介!!!!」らしい。

さっそく視聴。
基本、挿絵をちょこっと動かしただけぽいが、
これはやる気満々だな。
というか、クレアの中の人はゆのっちだよね?

ついでに他の作品も覗いてみると、
「人類は衰退しました」の『わたし』は後藤(弱)ぽい?
これはナイスキャスト。

……で、そろそろ「LIGHT×RIGHT」の出番はまだですか?



犬村小六氏の新作「サクラコ・アトミカ」が発売らしい。情報らしい情報がないが期待

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