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秋のラノベレビュー(60)

ネタに困った時のラノベレビュー。
ついに60回目。
最近通勤読書を始めたのでラノベ消化も一時期よりペースアップ。

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鎌池和馬「ヘヴィーオブジェクト採用戦争」(電撃文庫)
宮沢周「アンシーズ2~刀侠戦姫言想録」(スーパーダッシュ文庫)
田口仙年堂「魔王城五限目」(ファミ通文庫)

今回も3冊。

【ヘヴィーオブジェクト採用戦争】
鎌池和馬新シリーズの第2弾。
「2」とつかずにサブタイがつくのはどういうことだ?

戦争の概念を変えた超巨大兵器オブジェクトが存在する世界。
下っ端兵士クウェンサーとヘイヴィアが生身で突撃していく話。
あらすじには「明るく爽快な近未来アクション……のはずだ!」と
ギャグっぽく書かれているが、印象としてはそれで正解。

相変わらず本編で名前を呼ばれない「お姫様」は喋り方が
ひらがなメインで(これ音声ではどうやって表現するんだろう?)
とても可愛く目に映るのだが、どうやらこれは「エリート」の特徴のようで、
これを男でやられると最悪に気分が悪いと理解した。
おそらく狙ってやってるんだろうけど。

そして表紙を飾るは上官のフローレイティア。
戦闘での活躍もさることながら、第二章クライマックスの
クウェンサーとの絡みとそれを引き摺って第三章序盤で
ツッコミを入れるお姫様が最高だった。

かまちーは何を書いても面白いな。
しっかりテキスト分量もあるから困る。

【アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~】
自らの「男」を抜刀して戦う女の子の物語第2弾。

その正体が謎のままだった少女「ヒカル」の謎に迫る展開か、
と思いきやそれはひとまず置いといて(ストーリー上の鍵には違いないが)
表紙の少女「机の角」がメインの展開。

臆面も無くネタバレをすると彼女もアンシー(つまり正体は男)なのだが、
見落としてなければ、一貫して女の子の描写しか出てこないので、
単なる萌えっ子ポジションだったりする。

男性が苦手なヒカルの妹、砂月ルナが登場したり、
主人公トモと机の角の百合っぽいのもあったり、
倒錯展開もここに極まれり。

一方で、敵役たる「生徒会」の立ち回りと、
終盤に至る伏線の敷き方もなかなか。
いわゆるTS要素抜きにしても、素直に面白かった。

ところで――そろそろ「抜刀状態」の力王丸も見てみたいんだけど、
3巻には収録されてるんだろうか。見かけたら迷わず購入予定。

【魔王城五限目】
> 魔人と呼ばれる子供たちを守るため「魔王」となる決意をしたエイゴ。

「魔王城」シリーズ完結編。
サプライズスキーの俺を喜ばせた超展開から一気に完結へ。
これは溜飲を下げるハッピーエンド。
「魔王」が主人公で、正義を振りかざすハイナートが敵役というのは
構成として抜群に面白かった。
魔王主人公なんてこれだけいろんな作品が闊歩する今となっては
珍しくないんだろうけど、そこに至るまでの過程が素晴らしい。

しかし改めていい子ばかりの魔人たちであった。
読んでいて思わず応援したくなるというか。
そして「魔王」エイゴも一貫して行動がブレがない。
やはり主人公はこうでなくては。

最後に後日談が一気に織り込まれていたけど、
たしかにあれ以上は蛇足だろうか。スピンオフあたりで読んでみたい気もした。
ともあれこれにてシリーズ完結。
全5巻とお手軽に読めるシリーズでもあるし、ラノベ初心者にもお勧めできる。

残念ながらメディアミックス展開はあまり期待できそうにないけれど、
もしその日が、あるいは番外編があれば見てみたい。
そして氏の新刊にも期待。



今回の感想とは関係ないけどやっぱり電撃は強いね

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