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春のラノベレビュー(49)

生活サイクルが変わって読了ペースが急激にダウンしたラノベレビュー。
感想ストック分から少しずつ放出していきます。

Dsc07025

田口仙年堂「魔王城ニ限目」(ファミ通文庫)
木村心一「これはゾンビですか?3」(ファンタジア文庫)
鎌池和馬「とある魔術の禁書目録SS」(電撃文庫)

まったく統一感の無い3冊どうぞ。

【魔王城二限目】
> ――大人と言う生き物は、どうしてこうバカなんだろう。
> 自分を含めて、まとめて殴ってやりたい気分だ。

田口仙年堂新シリーズ2作目。
表紙を飾る「魔人」キサラとマルスが中心の話。
いやはや、今回も緩い皮を被ってなかなか重い。

前半は、領主の貴族様が現れて、ああこれが今回の敵役なのかと思いきや
そんな安直なことはなく、むしろブラフに釣られた俺が安直だった。
むしろ後半――ビエント霊剣楽団ハイナートには背筋が冷える思いすらした。

リアルな俺はコームインとかいう立場にありながら、
一市民としては基本的に判官びいきなもので、
“残酷な世界に抗う青年と子供たち”の活躍には快哉。

というか、この魔人――異形の力を持つ子供たちへの「差別」って
テーマそれ自体が結構重いよな。
前巻のときも書いた気がするが、魔人なんて設定と「いかにも」なビジュアルは
ラノベならではであって、それでいてそれなりに重いストーリーを用意する
「ライトノベル」ってのはなかなか間口が広いジャンルだなあ、と思う。
他に類を見ない異色作として、素直にプッシュしたい。

【これはゾンビですか?3】
「いえ、それは爆発します」が副題。
相変わらずのナイスセンス。

「光魔法『かっこいいポーズ』がいいな!」
「勇者限定魔法じゃねえか!お前パクるクセを直せよっ!」
「あー、そっか。勇者専用だったな。――じゃあ光魔法『太陽拳』から始めるかぁ」
「魔法じゃねえよ!武術だよ!いや、武術としても違和感が残るよ!」

“これゾンビ独特”のノリは健在。
ドラゴンボールはまだしもグルグルとはマニアック。
ファンタジア文庫も度量が広いな。
パクリネタが多すぎるのも困りものだが、これくらいならばいい。

ただね……どうもギャグラノベの印象が強すぎて、
前巻までのあらすじをあんまり覚えてなかったんだ……。
強大な敵からユーを取り戻す話……でいいんだよな?

そんなにわか感漂う俺でもカタルシスを得られる展開だったし、
トータル的には楽しめた。
巻頭カラー絵の破壊力はかなりのものだったので、良しとしよう。

【とある魔術の禁書目録SS】
「禁書目録本編を補完する」と銘打たれたSSシリーズ。

刊行順だと13巻のあと、時系列も同じく13巻のあとっぽい。
序章と終章を含む6章仕立て。
学園のドタバタ、一方通行、御坂美鈴と一見無関係な面々が
無関係に動いてると見せかけて収束していくのが実に「らしい」。

しかし本編10巻くらいまでは未読なので
微妙に設定を理解してない部分があるんだよな。
収束する結末と無関係だった「イギリス清教の女子寮」の話は、
登場人物の把握だけで目一杯。名前だけは見たことあるんだが……
それは俺の読順がおかしいだけなので自業自得。

このシリーズ続刊も積まれてしまっているので(SS2含む)
順次刊行順に読み進めて行く方針で一つ。



禁書は未放出感想あるし本自体積んでる罠。まだ5~6冊あるぞ…

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