« ニンテンドー3DSとは売れそうだなぁ | トップページ | はなまる幼稚園エンディング集CDが欲しい件 »

春のラノベレビュー(48)

前回のスニーカー文庫3本建てに続いて、
今回は「集英社スーパーダッシュ文庫」から3本。

Dsc06746

宮沢周「アンシーズ~刀侠戦姫血風録~」
松智洋「パパのいうことを聞きなさい!」
しなな泰之「魔法少女を忘れない」

【アンシーズ~刀侠戦姫血風録~】
長いサブタイは意味なし。

> 状況を理解できぬまま戦いに巻き込まれたトモに、
> ヒカルは「カタナを抜け!」と命じる。
> それは自らの男を武器へと変換して戦う
>「アンシー」になることを意味していた!
> 強大な戦闘力を手にするトモ。
> だがその代償は肉体が女子に転ずることだった!

あらすじより抜粋。ってアホかッ!!
この「カタナを抜く」行為を「抜刀」と呼んでいたりする。
誰がうまいこと言えと。
TSモノもずいぶん読んできたがこんなアホ設定なのに、
それでいてストレートに合点が行く(女の子になる必然性がある)
のがちょっと悔しい。

表紙の少女が主人公かと思いきや、彼女(ヒカル)は主役ではなくて、
ヒロインでもない。ヒロイン格は別の子(注:元男)でいたりする。
さらに女装少年まで居るからキャラ設定だけでかなりのカオスっぷり。

そんなぶっとび設定なのに中身は王道ともいえる非日常系学園バトルモノ。
端的に言えば「カタナ」で戦うストーリー。
設定は無駄に筋が通ってるので正直、予想以上に楽しめた。

イラストもマル。
ただ、主人公(トモ)のイラストが申し訳程度しかないんだよな……
その申し訳程度のイラストを見る限りかなりの萌えっぷりなのに。

TSモノは完全に好みが分かれるのでダメな人はダメだろうが、
抵抗ない人ならばかなりおススメ。
少なくとも、けん○ファーなんかより遥かに面白い。
続刊見掛けるようなことがあれば、購入予定。

【パパのいうことを聞きなさい!】
> 一人暮らしの六畳間に、中学生の空、小学生の美羽、
> 保育園児のひなが同居することになってしまったのだ!

とまぁ、設定はこんなだが、唯一の肉親だった姉を失った主人公と、
両親を失った三姉妹は、境遇が境遇なだけに、実のところ展開はなかなかハード。
現実にこんな状況に陥ったらまず間違いなく役所の世話になるんだろうな。

「パパ」ということになっているが、実際のところ
主人公と三姉妹の関係は叔父と姪。劇中も圧倒的に伯父さん呼ばわりが多い。
実のところ、かなり昔から(メインサイト履歴を見ると2004年8月には既に)
姪萌え」を提唱してきた俺としてはかなり感慨も深いというもの。

よく見ずに買ったのだが「迷い猫オーバーラン」の作者らしい。
こちらは未読だが、アニメ化って春からだっけ?
ToLoveる作者のコミカライズ版をちらっと見たが、
嫌いではない印象。良くある、という枕詞がついてしまいそうだが、
ベタは嫌いじゃないのだ。作者との相性も悪くないのかも。

【魔法少女を忘れない】
ジャケ買い――というよりタイトル買い。
でもってあらすじ買い。

> ある日突然やってきた妹、みらいとともに過ごすようになって半年。
> わからないことだらけの妹について、知っているのはたったひとつ――
> みらいが昔、“魔法少女”であったこと。

なかなかセンセーショナルだろう?
タイトルが「妹は魔法少女」とかじゃなくて「魔法少女を忘れない」。
その辺のさじ加減が絶妙。

主人公の高校生北岡悠也と、妹にして「元・魔法少女」北岡みらい。
悠也の幼なじみ佐々木千花、みらいと同じ元・魔法少女わかば等々、
メインとなる登場人物は総勢6人のシンプルな構成。
章立ては「春」「夏」「秋」「冬」の4部。
そのまま「起・承・転・結」に置き換えて差し支えないので非常に読みやすい。

この“魔法少女”というフレーズから、昨今の某リリカル無慈悲な魔砲少女アニメの
影響か、妙にぶっ飛んだ魔法を想像してしまいがちなのだが、
その辺はクリアにして読む必要がある。
俺自身がギャップに悩まされたわけじゃないんだが、
“魔法少女”に関する具体的描写は極めて薄いので、余計な先入観はないほうが良い。

この独特な“魔法少女”設定を紐解くキーパーソンが元・魔法少女わかばなのだが、
彼女の立ち回り方(敢えてネタバレはしない)はちょっと驚いた。

語られる妹の夢、報われない幼なじみと登場人物の描かれ方も上手いし、
悠也の選択やいかに!といった場面でも俺が望む通りの展開に。
こんな直球ストレートは昨今珍しいんじゃないか。

> 悠也は魔法少女を忘れない。

うーん。いいね。
もはや使い古された感すらある、ひと昔前の泣きゲー的展開。
この作品自体はおそらく1巻完結なのだろうけど、
この系統の作品は味付けを(または見た目を)変えて廃れることなく続いていく気がする。
というか、続いていって欲しい。そして俺を楽しませて欲しい。



ということでスーパーダッシュ文庫が3連続当たり。しばしブームの予感?

|
|

« ニンテンドー3DSとは売れそうだなぁ | トップページ | はなまる幼稚園エンディング集CDが欲しい件 »

レビュー(ラノベ)」カテゴリの記事

コメント

ども、えなりんです。

ラノベレビューはちょくちょく覗いているのですが、最近は特に知っているものがない。
本屋に行ってもライトノベルがある方には、あまり行かなくなりましたし……
そう言えば、最近歴史物、新選組とか時代小説に興味があるのですが、お勧めってありますか?
確か、小説ではないですが大河ドラマ系って良く見てましたよね。

投稿: えなりん | 2010.03.27 20:03

>エナソ氏
ご質問の件ですが、

ラノベしか読んでないので分からんッ!

以上。
今年の龍馬伝は見てるし、日本史は基本的に好きなのだけど。

もしかしたら「けいおん!(作:かきふらい)」という作品が、
歴史に名を残すかもしれないので、読んでおくといいんじゃないかな!
残念ながら新選組ではないが。
そもそも小説ですらないが。
とりあえず、今回紹介の3冊買読めばいいんじゃね?
お役に立てれば幸いです。では。

投稿: 鏑木 | 2010.03.27 21:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35958/47918375

この記事へのトラックバック一覧です: 春のラノベレビュー(48):

« ニンテンドー3DSとは売れそうだなぁ | トップページ | はなまる幼稚園エンディング集CDが欲しい件 »