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秋のラノベレビュー(36)

もう晩秋の色濃くなってまいりましたが、
相変わらず週一ペースでコンスタントに読み進めている
ラノベレビュー。今回も3冊。

Dsc02462

西尾維新だけでまだ6冊も感想未放出がある件。

【クビシメロマンチスト】
「人間失格・零崎人識」なるサブタイ。
主人公は相変わらず「いーちゃん」以外の名前が不明な「ぼく」。

表紙絵の少女はクラスメイトの蒼井巫女子。
(「アオイ」で変換できることにちょっと驚いた)
全部読んだ後に見返して気付くんだけど、
このポーズは意味深というかなんというか……
こーゆーラノベならではのトリックは好きだ。

それにしても西尾維新は通算6冊目になるというのに、
未だかつて先の展開を見通せたことがない。「予想する隙」さえない。
劇中の言葉を借りれば「完結したものを解決させ、解決したものを完結させる」
なんて発想自体が俺にはなかった。
サプライズスキーの俺としては大いに歓迎だ。

【学園カゲキ!4】
初めて表紙絵がピンクの髪の女の子じゃないぞ!

↑重要なキーワード。二重の意味で

キーワードはさておき、今回は5部構成。
第一幕「力丸直也」の片想い
第二幕「綾平きらら」の片想い
第三幕「辰巳城二」の片想い
第四幕「小旗真白」の片想い
第五幕「吉井玉緒」の片想い

最後の吉井玉緒は前巻でも活躍した生徒会長でほか全部新キャラ。
新シリーズというより、本編主人公の拓海+九月の話が実のところ
第1巻で完結してしまってるので、話の転がし方として正等なのだろう。

正直2~3巻よりだいぶ面白かった。
トリックというか、仕込みは予想できたんだけど、オチはさすがに想定外だった。
二重の意味で。なるほどそう来たか……

【School Hearts~月と花火と約束と】
ラノベでは危険なジャケ買い。
著者・絵師が4人ずつの短編4本という珍しい作品。
原作「Visual Arts/mana」というのも良く見ないで買ったのだが、
ドラマCDが原作のオリジナルノベライズ、ということらしい。

■月夜の晩に鐘は鳴る 著者:伏見つかさ/絵師:みけおう
ドジっ子幼馴染みヒロイン相川鈴音が、主人公金村裕太と恋仲になるべく
親友咲山千沙、裕太の実妹穂奈美の力を借りて(悪知恵を囁かれて)
『満月祭り』で奮闘する話――なのだが、
エロゲ型鈍感主人公裕太視点で描かれてるせいで、ストレスが溜まるだけで
個人的にはイマイチ。ドジッ子幼馴染みだの実妹だの、
全てがテンプレートの枠内で、サプライズがあるわけでもなく。

伏見つかさ氏といえば、話題の「俺妹」の著者でもあり、
その点でも期待していたのだが、この作品に限った話、
筆力も大したことないように感じられてしまった。
電撃と一迅社での編集力の違いだろうか……。

■オトメの黒き野望と小さな奇跡 著者:みかづき紅月 絵師:樋上いたる
表紙絵の咲山千沙視点での物語り。
絵師は言わずと知れたあの人で、著者は知らん。
“鈴音の大親友で「思ったら一直線、初志貫徹」を旨とする行動派”
口絵紹介文より。簡単にいえばプチ杉並のような子。

そんな千沙が思い人(?)の先輩、遠野樹と姉の美里と
『満月祭り』に出掛けて――という話。
著者も絵師も違うのに場面設定、時間軸ともに第1話と同じで、
これはちょっと面白い試み。
ヒロイン視点で描かれるのは新鮮で、
著者紹介のところに“不器用な女の子が頑張るラブコメが得意”と
書くだけのことはあって、テキストも素直に面白かった。
逆に言ってしまえば第1話は踏み台だったということか。

■美里の恋愛指南塾!? 著者:内田竜宮丞 絵師:有子瑶一
第2話で登場した千沙の姉、咲山美里が主人公。

> 密かに想いを寄せている遠野樹と帰るという選択肢を捨てるのは悲しいが、

開始早々修羅場の予感に吹いた。
それはそれ、設定のひとつであってメインは美里が親友の工藤たまきの
“告白の練習”に付き合う――いやがるたまきを無理やりつき合わせる話。

美里視点ながら実質ヒロインはたまきの方。
クールな委員長設定だけにクーデレ展開を期待したが、
どちらかというとガチ百合だった

■彼女の求めた真の愛? 著者:魁 絵師:的良みらん
工藤たまきの従姉弟、南雲真視点。
男物の学生服を着たボクっ子少女。
次から次へと登場人物が(それどころか主人公が)変わっていくので
もう第1話の主人公の名前なんぞ忘れた。

「不純異性交遊は禁止。私が校則を破るわけがない」
「これは純真同性交遊。なにも問題ない」

そんな真が、第1話から登場していた生徒会長篠崎縁に言い寄られる――
ストーキングされる恐怖の話。
困り果てた真が従姉妹のたまきに相談に行くと、
たまきは美里から告白(の練習)を受けてたりしてなかなかカオス。
つーか、長い伏線のうえに純真同性交遊なんて斬新過ぎて吹いた。

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なんか一冊で4本分の感想を書いた気分だが、
別にそこまでお気に入りでもなかったりするので誤解のなきよう。
評価で言えばC。
ちなみにあとがきも4人ぶん。
1冊でいろんな著者・絵師を楽しめたのはなかなか新鮮だった。




「禁書目録」原作がいつの間にか19巻まで出てやがるッ……!

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