なつかしのアニメレビュー(7)To Heart 第10話「夢見る笑顔」
部屋の整理をしていたら、俺のサイト運営の原点ともいえる、
アニメ版「To Heart」DVDを発掘してしまった。
「II」の発売前にちょっとやったRememberナントカじゃなくて、
コンシューマキャストによるPS版ソフトと同時期にアニメ化した初代版。
えぇ、普通にDVDをBOXで持っていたわけですよ。
忘れてたけど。
良い機会なので売ってしまえ、と思ったのだがせっかくならば
売る前に見てみようと思い、ラスト4話を連続してレビューしてみます。
マルチ「わたし、ロボットなんです」
浩之「ロボット?」
マルチ「わたくし、マルチと申します。よろしくお願いいたします」
さて、第9話までひとりずつ当番回を与えられてようやく巡ってきた
第10話は人気ナンバーワンと言われていた、メイドロボマルチ。
当時も人気キャラ当番回を最後に廻した点は物議を醸したものだった。
そしてこれがロボットヒロインの元祖と言えようか。
この後、色んなロボットヒロインの亜種が登場したものだが、
未だにこれを上回るシナリオが無いというのは困ったものだ。
しかし、こうしてみると画が古いな……。
調べてみたら1999年4月オンエアとあった。10年前じゃねぇか!
俺は10年もこんなことやってんのか!鬱堕氏脳
オープニングテーマ「Feeling Heart」。
俺の中では既にクラシックサウンドの域にすら達している。
「やっほ~志保ちゃん情報だよ~!」
これまた10年ぶりに聞く『志保ちゃん情報』に俺感涙。
(追記:これは嘘だった。Rememberナントカで聞いてるはずだ。が、記憶にない)
そして真ん中の男子生徒(佐藤雅史)が保志で吹いた。
俺はこんな昔から奴を知っていたのかッ……!
浩之「いいか、掃除は気合が肝心だ。マルチ、お前も気合を入れろ」
マルチ「わかりました」
浩之「うりゃーーーー!!!!」
マルチ「うりゃ~~~~」
そして今や伝説となったマルチとモップ掛け。
ちなみにマルチの中の人は堀江由衣。
いまやトップ声優とまで呼ばれるほっちゃんが、マルチ登場回までは
えんえんとモブキャラを演じていたというのだから恐れ入る。
ほっちゃんのファンになった決定打はやっぱりこのキャラではなかろうか。
マルチのほちゃボイスはいちいち可愛いから困るぜ!
マルチ「犬さん犬さん、こんにちは」
そういえばこの場面はゲーム版にもあったような。
原作ゲームに沿ったシナリオだったんだっけか。
今でこそギャルゲ原作のアニメは珍しくもないが、
その先駆けにして、原作重視の姿勢は当時から高い評価を得ていたものだった。
エンディングテーマ「Yell」。
ボーカルはメインヒロイン神岸あかりの中の人である川澄綾子氏。
リアルタイムオンエア時、地上波放送局では軒並みSPYの「ACCESS」という
曲がエンディングで使われていた。
(一部地域を除き、とあるがOA当時「Yell」だったのは新潟放送とキッズステーションのみ)
何故2パターンのエンディングが用意されていたのかは未だに不明だが、
DVDで「Yell」が採用されたおかげで(サントラでもYellが正ED扱いだったはず)
「ACCESS」は幻になってしまったのだった。
後編に続く。
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コメント
どうもこんばんはです。それにしても懐かしい……
>しかし、こうしてみると画が古いな……。
まだデジタル着色じゃなくてセル時代でしたっけ?
もう十年前だとは。
深夜アニメ黎明期と言い切っても過言ではない時代の作品だったとは。
この頃は堀江さんも川澄さんもぴっちぴちの若手だったとうわなにをするやめろ
志保の中の人は19歳……時の流れは無情です。
気になる内容は……マルチの存在が、現代とさほど変わらない世界観とあまりにもかけ離れていてちょっと苦手だった事は、墓に入るまで秘密に持って行こうと思います。
それでは。
投稿: サトシアキラ | 2009.04.22 23:53
信じられるかい……?
俺の部屋に、録画したVHSがまだ残ってるんだぜ・・・・・・しかも全話。
重ね撮りしてどんどん消す派なのに、あの頃の俺は何を考えていたのだか。
見返してすらいない(・・・と思う)し。
そんなこんなで、10年たって初めて、ACCESSが正EDの座を終われてた事を知ったのでした。
そして、東鳩に関する昔の自分の色んな事を思い出して、大分鬱になりました。
そうか、高校生だったな・・・・・・
投稿: リョータ | 2009.04.23 00:29
>サトシアキラ様
いつもお世話になっております。
> まだデジタル着色じゃなくてセル時代でしたっけ?
画に詳しくないといつも公言してるのにうっかり画に言及してしまいました。迂闊。
時代的にアナログなのかなぁ、と推測しますが……
> この頃は堀江さんも川澄さんもぴっちぴちの若手だったとうわなにをするやめろ
大丈夫ですか!生きてますか!
堀江さんは言うに及ばず、川澄さんも本作がほぼ出世作と言って差し支えないと思います。というか、全キャストが当時の一線級だったはず。
> 墓に入るまで秘密に持って行こうと思います。
確かにいま改めてみても浮いていますね…。
当時としてはそれこそ斬新な設定だったように記憶していますが、
ロボット少女がメジャー設定になってしまったのは皮肉と申しますか。
それでは、引き続きお付き合い頂ければと思います。
投稿: 鏑木 | 2009.04.23 22:31
>ネ申
(webで)知り合った頃にはもう東鳩って封印してたっけ自分。
それが判然としないほど大昔の作品でございます。
個人的にも、長年にわたって黒歴史として封印してきたわけだが、こうして改めて見るとやはり猟……良作であった。
良い機会なので、VHSで全話視聴して全話に渡って緻密なレビューをしてください。
よろしくぅ!
投稿: 鏑木 | 2009.04.23 22:36