冬のラノベレビュー(19)
【俺の妹がこんなに可愛いわけがない】
web拍手管理画面の広告欄がやたらプッシュしていたので購入。
(もちろんブックオフで)
妹である女子中学生高坂桐乃と主人公である兄、高坂恭介が紡ぐ物語。
妹に萌えなんぞ感じない兄と「ツン」状態どころか基本無視の妹なのだが、
タイトルからしてよくある妹モノかと思ったら、設定に度肝を抜かれた。
その「設定」は是非読んで確めて欲しいので詳細は伏せるが、
これはもはや妹モノの新境地。
最後の1ページで幸せになれるよ。
今のところ「とある飛空士」に次ぐナンバー2といっても過言ではない。
イチイチ挿絵が可愛いし、妹好きまたはそこそこ好きもしくはそれ以外なら迷うことなく買っておけ。
【狂乱家族日記9】
アニメ版完結相当の8巻からさらに続き。
というか原作ではひと区切りついただけでまだまだ続く。
新シリーズに入ったからといって、キャラ陣が一新されることもなく、
メインからサブまで従来のキャラクターが登場。
しかし全部を無理に出そうとしてる感があるのは気のせいか。
少なくとも9巻では出てくる必要のないキャラも多かったし。
それと妙にまだるっこしい説明が多いのが気になった。
テンポのよさが命の作品だけにちょっと微妙。
【とらドラ!7】
読んでいたのは12月の下旬、劇中メインはクリスマスパーティと、
時節がどんぴしゃりとなった7巻。
これは凄い。
竜児と、大河と、あるいは実乃梨や亜美の心境の移り変わりが。
ベタなラブコメ展開だったら叩き潰すぞこの野郎とか思ってたら、
俺が叩き潰される勢いで。
そしていい子の大河は新鮮だった。
ここに来て気がついたのは、この作品は(というか著者の竹宮ゆゆこ氏は)
台詞以外のト書きの部分が異常に面白い。
アニメ版は原作ラノベと別物、コミック版は若干原作寄りと評した俺ジャッジは
間違いなくそこに起因しているんだと思う。
ビジュアル表現で圧倒的な強みを持つはずのアニメーションだが、
この「ト書き」の面白さは描きようも無い。
原作7巻をどうやってアニメで描くのか……
原作を再構築したアニメ化か、はたまた上っ面だけなのかジャッジできそうだ。
【とらドラスピンオフ!〜幸福の桜色トルネード】
半年前に無くしたと思ってた一冊を年末の小掃除(大掃除じゃないから)で発見!
短編4本のうち3本が番外編主人公、不幸体質の少年富家幸太と、
完全無欠の生徒会長にして頼れる兄貴狩野すみれのちょっと頭が残念な妹、
狩野さくら(表紙)で紡ぐ番外編。
とらドラ本編ではまだ達していないピュアなラブバナは
氏の名作「わたしたちの田村くん」以来の懐かしい感覚だった。
本編での北村の言動があまりに唐突で違和感を覚えていたが、
生徒会サイドの話はこの番外編で描かれてたのか。
整合性を考えると、アニメ版も番外編はきっちりやってくれそう?
4本目の「不幸の黒猫男伝説」も面白かったので是非やって欲しい。
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