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春のラノベレビュー(14)

とある飛空士への追憶の興奮冷めやらぬラノベレビュー。
あまりに名作すぎて「しばらく他のラノベ作品を読む気がしない」とまで評したものの、
意外と早く新しいレビューの機会がやってまいりました。

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 ↓

【108年目の初恋2】
以前レビューしたラノベの続刊。まさか続刊があるとは思わなかった。
と、作者本人が言ってるくらいなので、前作は上々の評判だったのでしょうな。
だが、残念なことにこうやって「作られた続編」は面白くないと言う、
見事な典型例を見てしまった。

> 前作と同じような純情一直線を期待されると……困ってしまいます。

とある。
いや、だって前作はそれをウリにしてたじゃん。
作者はこの第2巻の『日常ほのぼのちょっと下品なコメディ』が得意っぽいんだけど、
期待していたのはそっちじゃないので。
新キャラが個人的なツボを大きく外してしまったのも痛い。
決して面白くなかったわけじゃないのだが、期待値との落差があるとやっぱり厳しいなぁ。

あとがきネタばかりで恐縮なのだが、ファミ通文庫のハガキって送料無料なのね。
どんどん送ってくれと書いてあるのだが、
こんな辛辣な意見を送っても大丈夫なのだろうか…?

【レヴィアタンの恋人】
意外と早く次のレビューを書くことが出来た直接的な引き金。
「犬村小六オリジナルデビュー作」と書いてあるガガガ文庫発のラノベ。
言わずと知れた「とある飛空士への追憶」の作者なのですが、
読了直後に偶然(あるいは以前は目に入っていなかったか)ブックオフで発見、購入。

『世界的ウィルス汚染により、人類の99パーセントが死滅した2077年の日本』が舞台。
あとがきの言葉を借りると「血飛沫とか内臓べろーんとか」な作品。
これは正直、人を選ぶなぁ。
個人的にもあまり得意ではないので「小説」と言うジャンルだからこそ読めたような気がする。
が、それを差し引いても「とある飛空士への追憶」で魅せた圧倒的な筆力は健在。
(健在もなにもこっちが先なのだが)

――HIVの能力を兼ね備えたエボラウィルスが、空気感染する

戦慄した
筆力もさることながら、この妙にリアルな設定が凄まじい。
よくこんなこと考えつくものだと感心。こーゆーのを天才って呼んだりするんだろうか。

少々難解とも思われた世界設定やらキャラ設定やらもいつのまにか頭に入ってしまったし、
練られたストーリー展開も上々。
ラストワンシーンは思わず和んだ。そこに至るまでの過程とのギャップがたまらない。
表紙絵もジャケ買いはし辛い絵柄だったりしますけれども、萌える描写もありますよ。
いや、そっち方面に過度の期待をされても困るけど。

ただ『レヴィアタン』って言葉こそ出てくるもののタイトルにつけるほどでもないし、
『姫路』の存在を考えても続刊が大いに気になる存在。
「追憶」のカバーを見ると「III」まで出てるぽいので、ブックオフこまめに通い続けて探してみます。

【人類は衰退しました】
かの有名な田中ロミオ氏によるラノベ。
……と書いてみたが実は氏を良く知らなかったりする。
だが話題になってたのは知っていたので、たまたま見かけたところでゲット。

『わたしたち人類がゆるやかな衰退を向かえて、はや数世紀。
 すでに地球は“妖精さん”のものだったりします』

「レヴィアタンの恋人」の後に読んだのだが、
同じ人類衰退モノで180度違う展開に軽く眩暈さえ覚えた
『わたし』と言う表紙絵の少女(人間。名前なし)が主人公。
彼女もかなりの天然キャラなのだが、
そんな彼女と妖精さんたちが織り成すほんわかストーリーとでも言えば良いのか、

テキストはさすがに読みやすい。難解な設定やら伏線やらも一切無し。
そもそも人類は衰退してしまっているので、恋愛要素なんて勿論なし。
と書いてみたもののバックボーンには
「衰退する前の人類科学」があったりするので(別に読者にそれは求められないが)
実は裏設定はかなり綿密に組み上げられているのかもしれない。

この世界観が受け入れられるか否かにかかってるが、
燃えとか萌えとか(萌えは或る意味あると言えるかもしれない)だけじゃない、
いわば新感覚ラノベとしては充分面白かった。
これも続刊見かけたら買い。ブックオフで


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