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ひっそりとW~ウィッシュ

5月7日付(執筆時点日付)日記にすると上にあがってしまうので
日付を古いものに詐称して掲載。

「W~ウィッシュの世界観に関する考察」

謎が未消化のまま完結してしまっているW~ウィッシュ。
潤和、泉奈、春陽をめぐるこの関係を整理してみたい。

【以下ネタバレ】

ネタバレもなにも、泉奈&春陽シナリオやってないと
ワケわからんと思いますが。

まずは以下を便宜上、勝手に分類し命名。

・ゲームの舞台になっている世界を「現世界A」とする。
・泉奈が文字盤の力を発動する前の世界を「過去世界A」とする。
・春陽が妹として存在する世界を「過去世界B」とする。
・ゲーム冒頭の夢の中を「汽車世界」とする。

智シナリオにおいて「願いをかなえるたび世界は歪んでいく」という
ような説明があったと思うが、世界が変化する、というよりは
別の世界になると考えたほうが分かりやすいのでこの形をとる。
 ※別の世界と言っても、変化した世界には違いなく
  そのたびにゆがみが生じると考えれば同じこと。
また、各キャラクター(泉奈&春陽)の世界観は同一のものとする。
シナリオごとに別の設定持ってる、とか言うのはNG。

以下、各世界における設定状況の整理。
○は確定事項。△は不確定事項。いずれもゲーム版の設定が前提。

【現世界】
○願いをかなえる存在である文字盤が存在する。これは過去世界A&Bも共通。
○泉奈は潤和の双子の妹。本来は生まれてこれなかった存在。
 泉奈と引き換えに、潤和の両親は消失している(過去世界Aからの遷移)
○春陽は幼馴染みである。
△泉奈と春陽は過去の面識がない。
△戸籍やらなんやらは都合よく書き換えられている(?)
→要するにその辺りまで追及しなくても良い、ということ。
 余談だが本編中の誤字(×追求、○追及)は突っ込みどころだろうか。

【過去世界A】
○泉奈は生まれてくることが出来なかった双子の妹。
○泉奈&潤和が願いをかけた結果、泉和がいる世界となる(現世界への遷移)
○潤和はひとりっ子だった(本編中、アルバムのコメントより)
 =春陽はこの世界でも妹として存在していない。
△春陽は幼馴染みである。
→そもそも春陽がまったく出てきていないので不明。
 春陽自身が(現世界で)幼馴染みだと言っているのが唯一の根拠。 

(参考)
アニメ版では春陽は妹、泉奈は生まれてこれなかった存在として
同時成立。春陽が泉奈を「お姉ちゃん」と呼ぶシーンもある。

【過去世界B】
○潤和と春陽は兄妹の関係。
○春陽は「潤和の幼馴染みになりたい」という願いを文字盤にしている。
△汽車世界とイコール?
△泉奈は幼馴染みである?(本編中の春陽の発言より)

【汽車世界】
○潤和と春陽は兄妹の関係(CVより間違いない)
○両親は健在である。
○最終的に、潤和と春陽は分かれてしまう(汽車シーンのラスト)
△過去世界Bとイコール?
△そもそも、現実なのか夢の世界なのか不明。
→仮に現実とするならば、過去世界Bとイコールと処理して構わない

以上、少なくともゲーム版において、
過去世界A(妹=泉奈)とB(妹=春陽)は同時成立しえないことが分かる。
アニメ版では過去世界Aに妹=春陽設定を加えて処理しているのだが、
ご丁寧にも泉奈シナリオで「潤和=ひとりっ子」設定があるため、
ゲーム版において同時成立は不可能。
おそらく、こんな制限を色々設けてるうちに、汽車設定が破綻したのではないのかと
余計な推測をしてみる。
その辺りを整理したのがアニメ版、という解釈はどうだろうか。

それはともかく、これらの前提を元に考察を進める。

まず、過去世界Bについて。
汽車世界との関係については、次項で整理するとして
泉奈が幼馴染みとして存在している、という点について。
実はこの点、過去世界Aとは別物であると考える限り、
もはやさしたる問題にならない。
泉奈が存在していようがいまいが、この世界では潤和の妹は春陽一人なのだから。

以下消極説。
泉奈が現れたことで、春陽が妹のポジションを外されたアニメ版とは
真逆の発想なのだが、
春陽が「幼馴染みになりたい」と願ったことで、過去世界Bでは
幼馴染みとして存在していた泉奈が、過去世界Aでは妹になる。
ところが何故か双子の妹として生まれてくることが出来なかった。

後段が苦しい点と、そもそも「泉奈=幼馴染み」は春陽の発言のみ
(春陽の発言は「私は消える」等、信憑性に欠けるモノが多い)
であることからあまり強くは推さない。
個人的には泉奈はどんな設定であっても妹で居て欲しいし。


【過去世界Bまとめ】
春陽が潤和の妹として存在した世界がある。
そして、春陽は「幼馴染みになりたい」と願いをかける。
何故春陽がそんなことを願ったか、については本編で語られているので割愛。


続いて汽車世界について。
潤和&春陽は「幸せ」やら「ずっと一緒にいられる」やらを願っている。
これが何を意味するのかはいま一つはっきりしないのだが、
いずれにせよその結果、潤和と春陽は別れてしまう。
その因果関係はともかくとして、汽車に乗った潤和が
過去世界Bから過去世界Aに移った、と考えるのが妥当ではないだろうか。
そして汽車に乗れず取り残された春陽は、潤和と同じ世界に行くことを願った。

汽車世界が過去世界とイコールか否かについては、
現実の世界が文字盤を除いて、ごく普通であることを考えれば、
汽車だけはずいぶんと浮世離れしてしまっている。
とすると、過去世界Bとはつながっているが別モノ、
と考えるのが無難な気がするのだが、
とりあえず、それぞれの場合において以下の説を挙げる。
潤和が汽車で過去世界B→Aと移ったという点までは共通。

説1(汽車世界=過去世界Bに適合する)
「幼馴染みになりたい」設定と都合よく合わせるのならば、
取り残された春陽が、今度は妹じゃなく幼馴染みとして
潤和の元に行きたい、と願った。

説2(汽車世界≠過去世界Bに適合する)
説1とは別アプローチで結論は同じなのだが、
春陽が「幼馴染みになりたい」と願った結果、
潤和と春陽は別の世界に飛ばされ(過去世界A)
汽車世界はその比喩に過ぎない、とみるか。

この場合、潤和と春陽が現世界でうまくいかなくなってしまうのは
汽車世界での車掌のフレーズ「強く願えば云々」「それもまた運命」
という、2人の間に生じたズレがそのまま反映された、とみることができる。

もはや公式見解が無い以上どちらを取るか好みの問題。
あるいはそれ以外の説でも構わない。
ちなみにややぶっ飛んだ説(説3)も考えた。

説3
汽車世界において、具体的な願いの中身は分からない。
潤和=妹と一緒にいたい
春陽=幼馴染みになりたい
と願ったとすれば、二人が同じ汽車に乗れないのは必然となる。
その結果、潤和は泉奈という双子の妹を得る。
(その割には泉奈は魂だけの存在なんだけど)

ポイントを整理すると以下の通りとなる。

【汽車世界まとめ】
汽車世界は別の世界をつなぐ存在。
過去世界Bとはイコールかはともかく、つながっている。

兄妹として存在していた潤和&春陽が別世界(過去世界B→A)に
飛ばされ、幼馴染みの関係になった。


そして、過去世界Aについて。
ゲーム版設定での論点(上記の△)は唯一、春陽の取り扱いになる。
普通に考えれば、
春陽は潤和の幼馴染みだと言ってるのだからそれで構わないのだが、
実は過去世界Aにおいて春陽は存在していなかった、という設定も取りうる。
鍵となるのは、春陽と泉奈が面識のなさそうな素振りを見せている点。

説1
潤和と春陽とは幼馴染として存在していた。
泉奈(と潤和)が文字盤に願いを掛ける前に春陽は引越してしまった
(こんな設定あったっけ?いずれにせよ、近所からは居なくなった)

説2
過去世界Aにおいて、春陽はそもそも存在していない。
春陽は「潤和とは幼馴染み」という記憶を持って現世界へやってきた。

どのタイミングで春陽が過去世界Bから過去世界Aにやってきたか、
それはもはや(推測の上の)推測するしかない。
素直に考えれば説1。整理すると以下の通りとなる。

【過去世界Aまとめ】
潤和は一人っ子。
泉奈は魂だけの存在となっている。
泉奈と潤和が願いを掛けたことで、現世界へ。
春陽は少なくとも「潤和と幼馴染み」という記憶を持っている。


各まとめをつなげると、以下の通り。

潤和:過去世界B(春陽と兄妹)→汽車世界→過去世界A(一人っ子)→現世界

泉奈:過去世界A(魂)→現世界

春陽:過去世界B(潤和の妹)→汽車世界→(過去世界A)→現世界

――こんなところで、いかがでしょうか。
そもそも、最初にあげた前提条件にもあるように
製作側がシナリオごとに別の設定もたせてたら何もならないんですけどね。

個人的には過去世界A+「春陽=妹」の設定を持ってるアニメ版の方が
分かりやすくて良いと思いますですよ。
過去世界Bとか幼馴染み泉奈とか考えなくていいし。
汽車はこの際、ばっさりカットしてしまえ。

ここまでやったんでもう少しだけつづき。
春陽シナリオはハッピー&ノーマルの二つに分かれてるわけなんですが、

ノーマルエンド=変わらない世界が望んだ世界。現世界そのまま。
ハッピーエンド=やり直しの世界。春陽と潤和は他人。
        泉奈は存在してるものの、現世界とも別の世界。

同じことを、やはりエンディングが2つある泉奈シナリオでみると

ノーマルエンド=泉奈消滅せず、現世界と全く同じ。
ハッピーエンド=泉奈消滅。実は過去世界Aに戻しただけ。

だったら、やっぱり「過去世界B」に戻るエンディングがあっても良かったのでは。
過去世界Aの延長線上に現世界があるように、過去世界Bの延長線上にある世界。
もっと言えば、春陽=リアル妹エンド。
自分がシナリオ作るのであれば、間違いなくそうするのだが。

ED1
春陽が妹として存在する世界(過去世界B)。ただし、泉奈が居ない世界。
ED2
結局変わらない世界(現世界)。双子の妹泉奈も、幼馴染み春陽も健在。

妹の座を追われる泉奈の扱いに困ってしまうが、
春陽=リアル妹エンドが無いのはこのあたりが理由なんだろうか…?
俺ならばED1をノーマルエンド、ED2をハッピーエンドに配したい。
第一、リセット(あれは白紙だけど)は智シナリオで否定してたじゃないですか。

まぁ、そもそも過去世界Bなんてものが(というか本文全て)俺の妄想なわけですが。
製作陣が広げっぱなしで畳むことを放棄した風呂敷を、
なんとかまとめてやろうと思ったのがきっかけ。
軽くネットを探してみても考察らしい考察してるところないし。
というか、春陽=リアル妹エンドを妄想したのが大元。

以上終わり。

感想、突っ込み大歓迎。
語る場所が無いんでココに載せたわけで。マジ歓迎。

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